最近よく聞く環境問題に対するプラスチックについて。

脱プラ海洋汚染

今、海に大量に流入するプラスチックが、世界的な問題となっています。この海洋を汚染するプラスチックごみ。国際的にも大きな責任を持つ国として、日本は、この「海洋プラスチック問題」の解決に向けて早急に対応していく必要があります。

「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」

2019年6月に開催されたG20大阪サミットにおいて、日本は2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提案し、首脳間で共有されました。他国や国際機関等にもビジョンの共有を呼びかけ、2021年5月現在、87の国と地域が共有しています。このサミットから最近では、プラスチックによる海洋・環境汚染についてテレビやニュースなどで取り上げられることが多くなっています。ただ、環境に対しての意識が高まっていますが、まだまだ、分かってはいるけど、何をどうしたらいいの?という方に向けてプラスチックについて簡単に説明させて頂きたいと思います。


プラスチックは大きく分けて2種類

プラスチックは石油由来と植物由来の2種類あります。
石油が原料となっている石油由来プラスチックと、植物由来の植物が原料となっているバイオプラスチック。


石油由来プラスチックとバイオプラスチックの違い

「石油由来のプラスチック」


石油を原料とする合成樹脂の事。有限な資源である石油から生成され、自由に形成できることから、さまざまな製品に使用され生活に欠かせない物となっています。
一般的に手にする事が多い物としては、コンビニやスーパーなどのビニール袋やペットボトルなど。
透明度や耐久性・密閉性・生産コストパフォーマンスに優れているなど多くのメリットがあり飲料水の容器に限らず幅広い用途で使用されています。
生産者、消費者にはメリットの方が多いのですが、環境に対しては耐久性が大きなデメリットとなることがあります。自然界で放置されてしまった場合、劣化はするものの分解はされることがなく年数が経ってもマイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック)となって海洋へ流出してしまい生態系に及ぼす影響が懸念されています。このマイクロプラスチックは、環境汚染の大きな一因となっています。


「バイオプラスチック」


バイオマスプラスチック・生分解性プラスチックなど植物由来のプラスチックの総称で、環境に配慮されて作られているバイオプラスチック。
主に、原料が植物由来なので植物が成長する過程で、酸素を排出するのでCO2の削減に貢献でき、材質に応じた適切な処理を行う事で自然界に分解され再生可能エネルギーとなることから環境に優しいプラスチックと言われています。生分解性プラスチックは、微生物などの働きによって分解され、最終的には二酸化炭素と水にまで変化する特質を持ちます。生分解性プラスチックには、PLA(ポリ乳酸)、PHA(ポリヒドロキシアルカン酸)、バイオPBS(ポリブチレンサクシネート)、バイオPBAT(ポリブチレンアジベートテレフタレート)などがあり、樹脂ごとに分解される条件や環境が異なるので選択する際は、分解する環境や条件も確認して下さい。


バイオプラスチックの必要性

バイオプラスチックには植物由来の生分解性プラスチックがあり、原料がサトウキビやトウモロコシ等なので、原料自体を生産する時に植物として酸素を発生させかつ成長が早く、生分解性プラスチックとして処理をする際にも、コンポスト(堆肥化)する事で肥料となり次の生産が可能となるのでカーボンニュートラルな材質と言えることから、地球温暖化の防止や化石資源への依存度低減にも貢献することが期待されるプラスチックです。

※生分解につきましては、樹脂ごとに生分解性の条件・環境・能力(分解する温度、分解に要する時間など)が異なります。
適切に処理がされない場合は、石油由来のプラスチックと同等に分解されない状態となってしまいます。


まとめ

環境への取り組みなどは広く知られるようになってきたものの、行動としては、まだ環境に配慮した取り組みや選択が出来ていないのが現状です。
日々の生活でプラスチックを利用することが多い現在は、環境に優しいバイオプラスチックを理解し、環境に配慮されたモノを選ぶことが環境への取り組みの行動につながります。

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「参考」

WWF JAPAN 海洋プラスチック問題について [外部リンク]
環境省 プラスチック資源循環 [外部リンク]
環境省 大阪ブルー・オーシャン・ビジョン [外部リンク]
環境省 「海洋プラスチック問題について」 [外部リンク]

[関連資料]

外務省 G20大阪サミット2019トップページ [外部リンク]

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