エシカルライフ

SDGs

よく聞く「エシカル」って何だろう?

エシカルとは?

ethical/エシカルは直訳で「倫理的」という意味です。
対人だけでなくもっと広い意味で、環境保全や地域・社会への考慮といったニュアンスで話されることが多い概念です。
「人、地球・社会への思いやりとその行動」と捉えると分かりやすいかもしれません。

サスティナブルとの違いは?
サスティナブルは、「持続開発可能な」という意味です。
共に、人・地球環境・社会に対する概念で重なり合う部分が多いですが、いわば手段と目的のような違いがあるともいえます。

エシカル消費とは?

私たちの生活には、「購入」「譲受」そして「消費」というサイクルがあります。
消費庁の「倫理的消費」調査研究会の取りまとめによれば、

「倫理的消費(エシカル消費)とは、突き詰めれば、消費者それぞれが、各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援したりしながら、消費活動を行うことであるといえる。」

「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ(平成29年4月19日)
「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ〜あなたの消費が世界の未来を変える〜[PDF:1.3M]
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/consumer_education/ethical_study_group/pdf/region_index13_170419_0002.pdf

具体的な行動例としては、
人への配慮として、障がい者支援につながる商品の消費
社会への配慮として、フェアトレード商品、寄付付きの商品の消費
環境への配慮として、 エコ商品、リサイクル製品、資源保護等に関する認証がある商品の消費
地域への配慮として、 地産地消、被災地産品の消費
また、
動物への配慮として、痛みなどを最小限に抑えることで動物福祉(アニマル・ウェルフェア)の実現
エシカルファッションは、環境汚染や児童労働問題の解決としてあげられました。

ファッションにおけるエシカル

製品そのものの素材や製造過程で生まれる環境負荷が比較的大きく、大量生産・大量消費なファッション業界。
そして多数の犠牲者を出してしまったラナ・プラザ事故では、その過剰生産のために、安い賃金で過酷な労働を強いられていた労働者の存在が浮き彫りになりました。
このような悲劇を再び繰り返すことのないようにと、ファッション業界全体が「エシカル」な方向へと舵を切り始めました。
今や「エシカル」という言葉の検索候補3番目に「ファッション」が位置するほど、改善に力が注がれています。

100か国以上の6000以上の団体・個人が加盟している、2004年に設立されたエシカルファッションの推進団体The Ethical Fashion Forum/エシカルファッションフォーラムでは、エシカルファッションの基準を下記のように記しています。
1.ファストファッション、安い使い捨て型のファッション消費に反する
(Countering fast, cheap fashion and damaging patterns of fashion consumption)
2.生産において労働者の賃金、権利、労働環境を守っている
(Defending fair wages, working conditions and workers’ rights)
3.動植物の持続可能性をサポートしている
(Supporting sustainable livelihoods)
4.有毒農薬や化学薬品の使用の問題に取り組んでいる
(Addressing toxic pesticide and chemical use)
5.環境に優しい素材を開発、または使用している
(Using and / or developing eco- friendly fabrics and components)
6.水の使用量を最小限にしている(Minimising water use)
7.リサイクルやエネルギー問題、ゴミ問題に取り組んでいる
(Recycling and addressing energy efficiency and waste)
8.ファッションにおけるサステナビリティを作りだし、それを広めようとしている
(Developing or promoting sustainability standards for fashion)
9.新たな取り組みを人々に知らせ、解決策を広めようとしている
(Resources, training and/ or awareness raising initiatives)
10.動物の権利を保護している(Animal rights)

https://sustainablejapan.jp/2015/07/16/ethical-fashion/17236
Sustainable Japan 2015/07/16 エシカルファッションより引用

食事でのエシカル

まずできることといえば、食べ物を残さないことでしょう。
食品ロスは全国で年間612万tに上ります。
農林水産省によれば2018年での1人あたりのお米の年間消費量53kgなので、日本人が一年で食べるお米より廃棄される食品は多いのです。
また、コンビニ食だとどうしてもプラスチックゴミが出てしまうので、やはり自炊の方が総合的にエシカルと言えます。
それから、旬のものを選ぶ&地産地消。
フードマイレージ(食料の輸送距離)を抑えることで、輸送にかかる燃料やCO2の削減を目指すことができます。

環境に対するエシカル

日本は、「お寿司」文化があるように周りを海で囲まれ、国土の3分の2が森林に覆われ世界第2位の森林率を誇ります。
私たち自身が直接的に海や森に関わることはあまりないかもしれません。
でも、さまざまな形で海や森林からの恩恵を受けています。
そんな海や森林、環境に対するエシカルなアクションムーブが世界中で巻き起こっています。
幸いエシカルな商品には何かしらの認証マークがついていることが多いです。
MSC認証やFSC認証、エコマークなど…
何かを選ぶとき、環境に配慮したものを選ぶことは私たちができるエシカルな行動です。

エシカルを選ぶヒント
この記事では、代表的な3つの認証について紹介します。
・FSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)
・MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)
・ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)

FSC認証は、
・森林の管理を認証するFM(Forest Management)認証
・加工・流通過程の管理を認証するCoC(Chain of Custody)認証
の基準をクリアしなければなりません。
管理から製品になるまで、持続可能な森林経営が行われていることが約束された製品である証明です。

FSC®について-FSCジャパン https://jp.fsc.org/jp-jp/fscnew

MSC認証は、漁業に関する認証です。
持続可能で適切に管理され、環境に配慮したていることを証明します。
魚のイラスト付の青い「海のエコラベル」と書かれたお魚を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

MSC「海のエコラベル」とは-一般社団法人MSCジャパン https://www.msc.org/jp/what-we-are-doing/thisiswildJP

ASC認証は、養殖に関する国際認証制度です。
自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止に加え、労働者や地域住民との誠実な関係構築を求めたものになっています。

ASC認証 https://www.asc-aqua.org/ja/asc-certification/

足るを知るということ

エシカルとは、「足るを知る」「もったいない」
といった私たちに馴染み深い言葉に言い換えることができるかもしれません。
様々なネット記事を読む中で、スッと入る言葉がありました。
文藝春秋2020年10月号に掲載されたインタビューの、養老孟司先生の言葉です。

養老 私は「脳化社会」といっているのですが、現代社会というのは基本的に意識でつくっている社会であり、そうすると体は置いていかれちゃう。AIだろうとグローバル化だろうと、同じです。へたをすると広がりすぎて、話が宙に浮く。そのときに、身体性がブレーキになる。食糧のことを考えるにしても、ひとりでそんなに食べられるわけじゃない。そこが考える足場になる。ですから、よくいわれる持続可能性というのも、雲を掴むような、意識のレベルの話ではない。本当は、身体性のレベルの話なんです。そういうことはね、猫を見ているとわかるんですよ(笑)

https://bunshun.jp/articles/-/40469

エシカルに生きるには、何か特別なもの・ことが必要というものではありません。
ふとした、ちょっとしたことや気配りが実は未来のために繋がっているのかもしれません。
ずっと・もっとではなく、「足るを知る」で、私たちはいつからだってエシカルな消費者になることができます。
エシカルなライフスタイルのヒントになる記事をこれからもお届けします。

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