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サーキュラーエコノミーって何?未来のくらしを変える新しい考え方
最近よく聞く「サーキュラーエコノミー」。なんとなく「環境にやさしい経済」みたいなイメージがあるかもしれませんが、実は私たちの暮らしや買い物にも関係の深い考え方なんです。
そもそも「サステナブル」って?「SDGs」との関係は?
「サステナブル(sustainable)」とは、地球にムリをかけずに“ずっと続けられる”暮らし方や社会のこと。
そして「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」は、国連が掲げた「持続可能な社会をつくるための17の目標」。たとえば、貧困や教育、気候変動などに関する目標が含まれています。
この中の1つ、「目標12:つくる責任 つかう責任」が、サーキュラーエコノミーと深く関わっています。
サーキュラーエコノミー=“ものを最後まで使いきる”経済
私たちは普段、商品を「買う → 使う → 捨てる」という流れで使っています。これは「直線型経済(リニアエコノミー)」と呼ばれています。
でも、それではゴミが増え、資源がどんどん減ってしまいます。
「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」は、「使ったものを捨てずに、直す・回す・もう一度使う」という“くるくる回る”考え方。
つまり、“ゴミ”をできるだけ出さずに、次の資源にする社会を目指しているのです。
たとえば、こんな商品や取り組みがサーキュラー

出典:OpenAI ChatGPTによる生成画像(2025年4月10日作成)
- 詰め替えて使えるシャンプーや洗剤
- 使い終わった服や家電を回収して、新しい製品に生まれ変わらせる
- サブスク型の家具や家電(使い終わったら返して、別の人が使う)
- 「リサイクル素材」でできた衣類やバッグ
こうしたものは、ただの「使い捨て」ではなく、“使ったあとのこと”まで考えて作られているのが特徴です。
サーキュラーって、素材だけの話じゃない!
よくある誤解に、「環境にやさしい素材を使えばサーキュラー」という考え方があります。でも本当は、「その素材が、使った後どうなるか」が大事。
たとえば…
- 環境配慮素材でも、普通に燃えるゴミにして終わりなら「サーキュラー」ではありません。
- 回収してもう一度活用される仕組みがあるなら、それが「サーキュラー」。
つまり「良い素材を使うこと」よりも、「その素材がどう生かされるか」がポイントです。
私たち消費者にできることって?

出典:OpenAI ChatGPTによる生成画像(2025年4月10日作成)
実は、難しく考えすぎなくても大丈夫。ちょっとした選び方や心がけで、サーキュラーな未来につながります。
- 詰め替えできる商品を選ぶ
- リサイクル素材を使ったものを買ってみる
- 「回収」「再利用」と書かれた商品を意識する
- 買いすぎず、“本当に必要なもの”を選ぶ
私たち一人ひとりの選択が、「資源を回す社会」への一歩になります。
サーキュラーの先にある未来
サーキュラーは、ただ“ゴミを減らす”ための方法ではありません。
限りある資源を大切にしながら、ものや人との関係を、よりやさしく丁寧にしていくこと。
そして、未来の子どもたちにも地球を残すこと。
そんな思いが込められた「新しい暮らし方の選択肢」なんです。
サーキュラーは“選び方”のやさしさ
私たちはすべてを完璧にできるわけではありません。でも、1つの選択が「誰かが使いやすくなる」「環境への負担が減る」そんな流れをつくっていくことができます。
「これ、使い終わったらどうなるのかな?」そんなふうにちょっと考えてみること。
それが、サーキュラーエコノミーのはじまりです。