紙コップシェア日本有数の企業も注目!バガス!

再生エネルギー

紙コップシェア日本有数の企業も注目!バガス!

2020年9月30日にSDGs宣言を発表した、日本有数の紙コップシェアを誇る株式会社MIYACO。
そんなMIYACOが今力を注いでいるのが、エコな・サスティナブルな商品。
一押しは、サトウキビの搾りかす「バガス」で作られた紙食器。
どんぶり型のものからカレーやスープ用、円皿まで幅広く展開しています。
一枚あたり10円〜20円あたりで販売されています。

https://www.miyaco.jp/SHOP/list.php?Search=%E3%83%90%E3%82%AC%E3%82%B9

今回はこのバガスを解説しつつ、サスティナブルな選択について考えていきます。

バガスとは??

サトウキビの搾りカスこれが、サトウキビでの砂糖生成の副産物「バガス」。

サトウキビからバガスになるまで

サトウキビ 砂糖食生活に欠かせない砂糖。
そのうち、6割強がサトウキビ由来と言われています。
サトウキビは年間約18〜19億トンもの生産量を誇る農産物です。
サトウキビから砂糖になるまでに、さとうきびから汁を絞る工程で、汁以外の茎や葉など大量の残渣(搾りカス)が発生します。

これらは「バガス」と呼ばれています。

沖縄県では年間約19万トンのバガスが発生しており、世界ではその量なんと、1億トンに上ると云われています。

石油や石炭に比べ有害物質が少なく、CO2を排出しないクリーンな資源として、バガスのおよそ9割は製糖工場のボイラー燃料として使われているそうです。
そしてそこで温められた蒸気が工場の動力・エネルギーとして工場内の機械を駆動するのです。
この残り1割のバガスを未利用のまま廃棄物として処理するのではなく、リサイクル・サスティナブルな方向へ転換するべく、多種多様な商品への導入・展開が進められています。

バガスの繊維に注目!

「醗酵バガッセ」や「さとうきびごはんの素」など、その豊富な食物繊維を利用して機能性食品としての研究が進められています。
発酵バガスには、ごぼうの10倍とも云われるほどの食物繊維が含まれています。
またキシロオリゴ糖が含まれるので、整腸作用や腸内環境改善作用などが期待されています。
さらに抗酸化成分であるポリフェノールの一種で肌のくすみを抑制する効果があると証明されたフェルラ酸も含まれています。
人に対してだけではなく、良質なエサとして畜産物の美味しさUPにも一役買っています。
繊維質はルーメンと呼ばれる第一の胃はにいる微生物たちの元気の源なので、適した量の繊維を食べた牛さんたちは肉質がよくなります。
そこで、繊維豊富なバガスを飼料として牛さんたちに与えることで美味しく育つのです。

私たちの生活も、川や海も。

河川
バガスの活用は…例えば医療。

木村智洋 生存圏研究所博士課程学生、渡辺隆司 同教授は、藤田尚志 ウイルス・再生医科学研究所教授らと共同で、化学反応によりサトウキビの搾りかす(バガス)から抗ウイルス物質を生産することに、はじめて成功しました。
京都大学 サトウキビ搾りかすの化学分解により抗ウイルス物質を生産 -ウイルスの感染対策やバイオマス利用に貢献- (https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2020-05-29-1)

それから建築分野では、コンクリートの生成に必要な砂を減らしその分をバガスとバガス炭で代替えするという研究が進められています。
砂の採掘には、川が干上がったり(進むと水が流れない水枯れの状態になります)、地盤が緩くなり災害の遠因になったり、島国の消滅に大きく関与するなどのリスクがあります。また砂は、魚や貝類の大事な住処となります。

つまり、バガスは私たちの生活だけではなく、「海の豊かさ」を守る可能性を秘めているのです。
SDGsを達成する建築の未来の形として注目が集まっています。

エネルギーとしてのバガス

代替エネルギーであるバイオマスエネルギーは、使用するに当たって、集める手間や必要なものを回収する手間、品質や数量のばらつきなど幾つかの課題があります。
バガスはそれ自体が砂糖生産での副産物であること、さらに繊維質でどれもが同じ構造であることから、欠点のないバイオマスエネルギーの原料として有用であると云われています。
バガスに含まれるセルロースからバイオエタノール(≒エコ燃料)、つまりエネルギーの源を生成できることが実証されています。
これは、原油(化石燃料)の消費量の削減・温室効果ガスの抑制に繋がります。
日本におけるバガスでの発電所は鹿児島と沖縄の2県で導入されており、その量は2.1万kW。
環境に優しいエネルギーとして、グリーンエネルギーCO2削減計画の認定を受けています。

バガスパルプで森林を守る!

一般的に紙の原料であるパルプは木材=木から作られますが、バガスからもパルプを作ることができます。
製糖工場とバガスパルプ製造工場は通常隣接して建設されており、木材をはじめとする他の原料のような伐採〜工場までの運搬エネルギーがかかりません。
そのためCO2の削減量も相当な量にのぼるといわれています。

バガスを紙原料として利用することにより木材の使用量を減らすことができ、その分森林を保護することができます。例えば、紙皿をバガスモールド※1丸皿に換えて”10万枚”使用した場合、直径14cm高さ8mの立木約41本を使わずに保全できることになります。

※バガスモールド:バガスを原料としたパルプを溶かして型に入れ、すき上げてつくる紙の食品容器。
※モールドの丸皿10万枚を作るには約1.5tのパルプが必要
1.5tのパルプを作るには約3.3tの木材が必要
つまり、バガスモールド(非木材90%)を使うと上記の立木約46本×90%=約41本分を使わずに保全できるということになります
( http://www.eco-future.net/project/bagas/ )

地球と私たちの環境のために

日本は世界で5番目にCO2排出量が多い!!(2021年3月時点)

河川
地球温暖化への問題視は科学の進歩に伴い1970年代から注視されるようになりました。
2015年に採択されたパリ協定では、
「世界の平均気温上昇を1.5℃に抑える努力をする」
「21世紀後半には、温室効果ガス排出量と吸収量のバランスをとる」
ことが目標として掲げられました。
環境省によれば、2018年度の日本のエネルギー起源CO2排出量は2005年に比べ10%以上減少したものの、年間10億万トンを超えています。
森林は日本の国土の6割以上を占め、二酸化炭素を吸収して地球温暖化防止の役割も担っています。
林野庁によれば、50年生スギ1本当たりの炭素貯蔵量は約190kgに達すると試算されています。
また、関東森林管理局によれば、自家用車1台当たりから排出される二酸化炭素は年間約2300kg、この吸収に必要なスギは約160本と試算されています。
トウモロコシやサトウキビなど代替えエネルギーを活用しつつ、二酸化炭素の排出量の削減など脱炭素を目指すと同時に、CO2の吸収が順調に行われるよう森林を守ることが大事になっています。

サスティナブルな選択

調べてみると、日本が着々と着実に持続可能な未来に向かって歩み続けていることがよくわかります。
2020年はコロナの影響もあり、いつもとは違った考える時間が長い時間だったのではないかなと思います。
この機会で、少し地球の未来を考える時間ができたのかもしれません。
例えば、年が明けたらもうすぐで春がきます。
春の日本といえば、お花見でしょう。
コロナが収まっていたら、きっとその分みんなで盛り上がってお酒を酌み交わしたり、持ち寄った食べものをみんなで分けあったりするかもしれません。
そんな時に使うお皿や紙コップの選択肢の一つとして、バガス製のものを選んでみませんか?

バガス製品 ラインナップ

情報を得ることは選択肢が増えるということです。
今読んで下さっている方の生活にサスティナブルな選択肢を提供できるような記事をこれからもお届けします。

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